截金(きりかね)教室

学ぶこと

教室受講をお考えの方へ

截金はほとんどの方が初めてかと思います。一つ一つ丁寧にお教えしますので是非ご参加ください。経験者の方でも、それぞれの経験・技術に合わせて指導しますのでご安心ください。

学びの手順

  • 金箔・竹刀・筆など材質と道具を知る
  • 下準備・金箔の切り方を学ぶ
  • 金箔の貼り方を学ぶ
  • 教室以外の時間でも練習

水戸岡式教室では、生徒様が彫り進める仏像と同一の、見本となる仏像をこちらで制作します。
彫刻を進める皆さまの手元には、常に見本があるので完成まで安心して彫り進めて頂けます。
完成後は見本の仏像も差し上げますので、後日の参考にもしてください。

受講者の声

I様

私の受講のきっかけは、父が仏像彫刻をしているのでもともと興味があったことと、体験でブローチを作らせていただいた時に意外と簡単に出来て、これなら私にも出来るかもと思ったことです。
ですが、受講してみたらやはり簡単にはいかず、丁寧に順を追って教えてもらえたのが良かったです。出来の悪い生徒ですが、モタモタしていると、こうした方がやり易いなどコツなども気軽に教えてくださり、励ましてもらって、何とか形にすることが出来ました。
繊細な作業で大変ですが、作品が少しずつでも出来上がっていくと嬉しく、頑張ろうと思います。

截金の工程

道具

道具

截金には繊細な文様を生み出すための道具・下準備が必要となります。
金箔を扱うための竹ばさみや、金箔を糸状に細く切るための竹刀(竹を鋭利に削ったもの)を使い、切るときは専用の箔台を用意します。

金箔の準備

金箔の準備

金箔は一枚づつ薄いものを数枚重ねて焼付けし、厚みをもたせます。
厚みが出すことで切り貼りしやすく、仕上がりも美しく、耐久性が増します。

金箔の切り貼り

金箔の切り貼り

基本的に金箔は細く糸状に切っていきます。一本づつ切った金箔を、専用の筆(取り筆・截金筆)を使い丁寧に貼り付けていきます。
左右の手で繊細な動きを続け、細く切った金箔を注視するため集中力と技術が必要です。また、目が疲れやすいので適度に休ませながら作業をします。

文様をつける

文様をつける

金箔の切り貼りを重ね、イメージする文様を付けていきます。
和の伝統としては幾何学的な規則正しい文様が多いですが、洋美術への応用も増えています。
金箔の貼り付けには、布海苔(ふのり)と呼ばれる海草と、膠(にかわ)という動物性の混合液を使います。

完成

完成

根気よく繊細な作業を続け、美しい文様の出来上がりです。